しかし、メディアが煽るブームの影で、獣医師やドッグトレーナーたちは危機感を募らせている。「可愛いから」「珍しいから」という安易な理由で飼い始め、数ヶ月で飼育放棄するケースが水面下で増えているからだ。
熊のような外見を持つ犬種の多くは、ダブルコートと呼ばれる極めて厚い被毛に覆われている。これは日本の高温多湿な夏には致命的だ。24時間エアコンをフル稼働させる電気代、毎日の丁寧なブラッシング、そして大型犬ならではの莫大な食費と医療費。これらを維持する覚悟がなければ、彼らとの生活はあっという間に破綻する。ドッグトレーナーの一人は「彼らはぬいぐるみではない。命を持った、意思のある家族だ」と強く訴える。