草刈雄士は1991年、俳優の草刈正雄と元モデルの大塚悦子との間に長男として誕生しました。姉はタレントや実業家としてマルチに活躍する紅蘭、妹は女優の草刈麻有という芸能一家で育ちます。
芸能界のサラブレッドでありながら、雄士自身が選んだ表現の場はアングラカルチャーや音楽の世界でした。特に知られているのが、ハイスクール時代に結成された伝説的ヒップホップ・ファンクバンド「ズットズレテルズ」での活動です。
ズットズレテルズは、後にOKAMOTO'Sを結成するハマ・オカモトやオカモトレイジ、ラッパーのKANDYTOWNに所属するメンバーなどが名を連ねていた早熟の天才集団でした。その中で雄士は「ドカット」というMCネームを名乗り、重厚でグルーヴィーなラップと圧倒的なステージングでカリスマ的な存在感を放っていました。バンドが『閃光ライオット2009』で決勝進出を果たし、CDリリース後に惜しまれつつ解散した後も、彼の音楽的センスとアートへの情熱は周囲のアーティストたちから高くリスペクトされ続けていました。