単なる民族衣装や土産物の域を超え、ナザール・ボンジュウは国家の重要なブランディング資産としても認知されている。トルコの観光業を支える象徴的コンテンツであり、トルコ政府観光局はグローバルキャンペーンにおいて、カッパドキアの奇岩に無数に吊るされた青いガラス玉の幻想的な情景をフィーチャーし、世界的な旅慕情を刺激し続けている。
無形文化遺産としての価値評価に向けてユネスコの議論や保護活動も活性化する中、政治の表舞台にもその姿は見られる。トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が国賓を迎える外交の場や国際会議のギフトとして伝統工芸品を贈るケースもあり、国家のアイデンティティと歴史の深さを象徴する外交ツールとしても一役買っている。