大衆店の賑わいから一線を画し、上質な「和牛」を心ゆくまで堪能したい肉好きの期待に応える穴場スポットも確かな広がりを見せている。一昔前のバイキングスタイルとは異なり、注文を受けてから職人が手切りで提供するオーダーバイキング形式が定着。とくにA5ランクの霜降り肉や特選タンを贅沢に盛り込んだコースは、一口食べた瞬間に脂の甘みと旨みが口いっぱいに広がり、利用者を唸らせている。
業界団体の「日本焼肉協会」の関係者も、地方都市における肉質のレベルアップには熱い視線を注ぐ。仕入れルートの最適化や真空熟成技術の普及により、かつては高級専門店でしか味わえなかったクオリティが、食べ放題というカジュアルな枠組みの中で提供可能になった。食のプロたちをも納得させる仕込みと肉質管理の深まりが、このエリアのレベルを底上げしている。