シナールを服用するにあたり、最も多くの人が迷うのが「食後」と「寝る前」のどちらがベストかという点です。薬理学および栄養代謝の観点から導き出される結論は、「毎食後の1日2〜3回に分けて飲む」ことが最も合理的です。
主成分であるアスコルビン酸(ビタミンC)は、胃の中に食べ物が入っている状態のほうが消化管をゆっくりと通過するため、小腸にあるビタミンC輸送体(SVCT1)を介した吸収効率が大幅に向上します。空腹時に大量のアスコルビン酸を摂取すると、吸収機構が飽和してしまい、利用されなかった余剰分が数時間のうちに尿中に排泄されてしまいます。さらに、空腹時のアスコルビン酸は胃粘膜を直接刺激し、胃もたれや腹痛の原因にもなりかねません。
一方、「寝る前の服用が効果的」と語られる理由は、就寝中は腎臓への血流量が減少し、水溶性ビタミンが尿として体外へ排出されるスピードが日中よりも緩やかになるためです。ただし、就寝直前が「完全な空腹状態」である場合は、胃腸への負担を避ける必要があります。ベストなルーティンは、「夕食後」あるいは「就寝前の軽い水分補給とともに摂取する」リズムを確立することです。