アトランタに到着したジャスティンを待っていたのは、大手レーベルや大物アーティストたちによる壮絶な獲得合戦だった。特にR&B界のトップスターであるアッシャーと、レジェンドプロデューサーのジャスティン・ティンバーレイクが彼の才能に惚れ込み、激しいスカウト合戦を繰り広げたエピソードは有名だ。
最終的にアッシャーとスクーター・ブラウンの合同レーベル「RBMG」が勝利を収め、彼はIsland RecordsおよびDef Jam Recordingsとの契約を果たすこととなる。世界最大級の音楽産業の中枢へと一気に駆け上がった瞬間だった。大手レーベルの後押しを得たことで、カナダの路頭で歌っていた少年は、瞬く間にグローバルなポップシーンの最前線へと送り出されたのである。