国が定める公式な文章作成基準においても、補助動詞のひらがな表記は徹底して推奨されている。文化庁が公表している行政文書の標準ガイドライン『公用文作成の要領』では、名詞の下に添えて丁寧な表現を作る補助動詞は原則としてひらがなで書くことが定められている。
この考え方をさらに具体化したのが、文化審議会国語分科会が取りまとめた『敬語の指針』(文化審議会答申)である。日本における現代の敬語体系を整理した同指針の編纂には、日本語学・現代国語文法の第一人者である国語学者・菊地康人氏ら多くの専門家が参画し、誤解を生みやすい敬語表現の整理が行われた。文化庁公式ウェブサイトでも確認できるこれらの知見によれば、補助的な役割を持つ動詞をひらがな化することは、読み手に対する可読性を高め、文章全体のバランスを整えるための合理的なアプローチとされる。