日本のアグリビジネスにおいて不動の地位を誇る品種といえば「桃太郎トマト」だ。市場に出回る多くのトマトは、輸送中の傷みを防ぐためにほんのりピンク色に色づいた段階で収穫されるが、プロの栽培技術には家庭でも応用できる示唆が詰まっている。
プロの生産者は、果実のへた周辺まで均一に赤くするために、株全体の葉の茂り具合や風通しを厳密にコントロールしている。果実に直接強い日差しが当たるのを防ぎ、適度な木漏れ日を作り出す木陰管理が実を美しく赤く染める。
家庭で育てる場合も、実を剥き出しにするのではなく、葉の陰に隠れるような環境を用意することが、傷みのない美しい完熟肌を生み出す裏技となる。