日本国内に自生・流通している桑の木は、主に「ヤマグワ」「マグワ」「カラグワ」の系統に大別されます。庭木や家庭果樹として取り入れる際は、用途に応じた品種選択が成否を分けます。
果実の収穫を主目的とする場合、園芸店やネット通販の苗木販売で流通している果樹専用品種(マルベリー)を選択するのが定石です。代表的な品種には、果実が5〜7cmと大粒で糖度が高い「ポップベリー」や、豊産性で知られる「ラ・フランス」などがあります。近年は、樹高が1〜1.5メートル程度に収まる「シャルロットリュス」のような極矮性品種も登場しており、限られたスペースでも管理が容易になりました。
苗木を購入する際は、幹がしっかり太く節間が詰まっている接ぎ木苗を選び、1本で結実する自家結実性の有無を確認することが重要です。野生のヤマグワなどは雌雄異株が多く、受粉樹がないと結実しないケースがあるため注意が必要です。