2026年初頭に公開された欧州宇宙機関(ESA)の最新衛星画像は、アラル海の「北と南」で決定的に分かれた運命を浮き彫りにした。北部の小アラル海は、2005年に完成したコカラル堤防の効果により水準と塩分濃度が安定。かつて干上がっていた沿岸ラインがゆっくりと戻り、生態系の急速な回復が確認されている。
対照的に、ウズベキスタン側に位置する大アラル海の大部分は依然として広大な乾燥地帯のままだ。水深は極限まで低下し、極度の過塩分環境と化している。かつて一つの巨大な湖だった場所が、今や政治・治水戦略の違いによって全く異なる2つの世界へと切り離されてしまった。