2026年の演出において特筆すべきは、伝統的な尺玉花火と最先端の自律型ドローン群との融合だ。大津港沖約400メートルの湖上に浮かべられた複数の台船から、次々と打ち上げられるスターマイン。その背景で、3,000機を超えるドローンが琵琶湖の生態系や近江の歴史を象徴する光の幾何学模様を描き出す。
開会宣言とともに夜空を割る最初の爆音。一瞬の静寂の後、水面全体が白銀の光に包まれる。湖面反射を利用した「斜め打ち」と「水中花火」の迫力は、海や川の大会では味わえない琵琶湖固有の立体感を生み出している。音響設計も刷新され、対岸の比叡山系にこだまする重低音の余韻まで計算し尽くされたプログラムは、集まった観客の息を呑ませる。