車線の違いは単なる道路上のルールにとどまらず、エンターテインメントの世界でも異国情調豊かなコンテンツとして消費されている。イギリス発の大ヒット自動車番組『トップ・ギア』は、世界各地の特異な交通事情や左ハンドル・右ハンドル車の操作性をコミカルかつスリリングに描き出し、世界中のモーターファンを熱狂させてきた。
動画配信サービスの浸透も、こうしたカルチャーの広がりに一役買っている。NetflixやAmazon Prime Videoでは、世界の美しいロードトリップを題材にしたドキュメンタリーが数多く配信され、普段とは逆の車線を走るドライバーの戸惑いや爽快感がリアルに伝わってくる。
映像を通じて異国の交通文化に触れた視聴者が、実際に現地でドライブを体験してみたいという意欲を掻き立てられるケースも珍しくない。スクリーン越しに見る逆方向の車線は、旅への好奇心を刺激する絶好のスパイスだ。