本作の代名詞といえば、なんといっても主演の国広富之演じる岡野富夫(トミー)と、松崎しげる演じる松山進(マツ)による奇想天外な掛け合いだ。普段は極度の臆病者で頼りないトミーが、相棒のマツから「おんな男!」と怒鳴られ耳を引っ張られた途端、白目を剥いて別人のような超人的格闘能力を発揮する。このお約束の変身ギミックは、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを誇る。
昭和のアクションドラマとしては異例とも言える漫画的な演出だが、これが2026年の視聴者には新鮮に映る。「アメコミヒーローの覚醒シーンやジャンプ漫画の変身描写の元祖ではないか」という声すら海外掲示板のRedditなどで上がるほどだ。シリアスな刑事ドラマの枠組みを大胆に踏みにじるナンセンスな笑いの精神は、今なお色あせるどころか輝きを増している。