レース後の勝因分析で何より注目を集めたのは、栗東トレセンで刻んだ圧倒的な調教タイムだ。1週間前の追い切りで見せたウッドチップコースでの終い1ハロンの伸び脚は、まさに覚醒の兆候を示していた。陣営が秘かに施した調整の工夫が、本番のタフな馬場状態で結実した格好だ。
「最終追い切りの手応え通り、直線での伸びは完璧だった」。陣営のスタッフはレース後、安堵の表情で振り返った。厳しい鍛錬を積み重ね、心身ともに最高のピーク状態で送り込まれた本命馬は、まさにG1重賞競走の勝者にふさわしい凄まじい末脚を発揮。レース展開の淀みを察知した瞬間の反応の早さが、勝利への最大の決定打となった。