かつて秋葉原や池袋で見られたような、記号化された「オタクファッション」は完全に過去のものとなった。現在のBL愛好家たちのクローゼットは、一般のファッショントレンドと何ら変わらない。フレンチカジュアル、Y2K、あるいは洗練されたモノトーンコーデなど、そのスタイルは多岐にわたる。
「オタクだからといって、おしゃれを諦める理由にはならない」と語るのは、都内のIT企業に勤める20代の女性だ。彼女にとって、ファッションは社会的な武装であり、同時に自分を表現する手段でもある。趣味にお金を使うからこそ、身だしなみにも投資する。この好循環が、彼女たちのビジュアルをより洗練されたものへと押し上げている。