福島原発の労働環境を語る上で避けて通れないのが、多重下請け構造だ。元請けから1次、2次、そして5次、6次下請けへと仕事が流れる過程で、作業員の賃金が「中抜き」される問題は以前から指摘されてきた。
近年、元請け企業や東京電力による監視の目が厳しくなり、労働条件の改善は進んでいるとされる。しかし、依然として末端の作業員に届く段階では、当初提示された額から大幅に減額されているケースが後を絶たない。「日当33万円」と謳う求人があったとしても、実際に作業員の口座に振り込まれる額がその通りである保証はどこにもないのが実態だ。