この変化の波は、美容・コスメティクス業界の最前線にも大きな変化をもたらしている。大手化粧品メーカーの資生堂をはじめとするブランドからは、一重や奥二重の目元を重く見せず、光の屈折で瞳を印象的に魅せるアイシャドウやマスカラが続々と登場している。
専門的な視点を提供する日本化粧品検定協会の分析でも、単に「盛る」メイクから「質感を引き立てる」メイクへの移行が指摘されている。まぶたのツヤ感や透け感のある色味を選ぶことで、目元のフォルムを殺さずに自然な深みを生み出すことができる。コスメ選びの基準自体が、目を大きく見せるツールから、個性を引き立てる絵の具へとシフトしているのだ。