ヨーロッパ滞在中、彼女のキャリアに大きな画期が訪れます。ギリシャ映画『Persephone』へのキャスト抜擢です。ギリシャ神話のペルセポネ伝説を再解釈した本作品において、彼女は東洋的な神秘性と宝塚で培った圧倒的な身体表現力を余すところなく発揮しました。
さらに、古代劇場の歴史を背景に持つヘリオスの舞台でも歌唱を担当。ギリシャのアクロポリスを望む静謐な空気の中、彼女の歌声は国境や時代を超えて響き渡りました。
宝塚の男役で培った腹式呼吸と発声法、そして西洋古典への深いリスペクトが見事に融合した瞬間でした。一人の日本人女優がヨーロッパの映像作品で存在感を示すケースは決して多くありません。彼女の挑戦は後進にとっても大きな希望となっています。