遡れば、パルコの歴史は「都市文化の創造」そのものだった。創業者の増田通二が掲げた「インキュベーション(孵化)」「アーバンプレイスメント」「情報発信」という哲学。そして、伝説的なデザイナー石岡瑛子らが手掛けた衝撃的な広告ヴィジュアル。それらは消費者に「物を買う」以上の価値を提示し続けてきた。
かつて従来のファッションビルという概念を覆したそのスピリットは、今も脈々と受け継がれている。デジタル時代にあえて実店舗へ足を運ぶ理由。それは、かつて彼らが提示した「予期せぬカルチャーとの遭遇」が、今もなおこの場所で生き続けているからだ。