ネット上には「飲む前に牛乳を飲むと胃に膜が張る」「オリーブオイルをスプーン一杯飲むと酔わない」といった噂が今も根強く残っている。だが、これらは医学的にどこまで正しいのだろうか。結論から言えば、胃に膜が張るというのは都市伝説に近い。しかし、「胃からの吸収速度を遅らせる」という意味では、脂質やタンパク質を事前に摂取しておくことは一定の効果がある。
空腹時にお酒を飲むと、アルコールは胃を素通りして小腸で急速に吸収され、一気に血中濃度が跳ね上がる。これを防ぐために、あらかじめ消化に時間がかかる油分やタンパク質を胃に入れておくことは理にかなっている。だが、これも「強くなる」わけではなく、単に「酔いのピークを後ろにずらし、緩やかにしている」だけに過ぎないことを忘れてはならない。