Q1:なぜ「犬」の点は左上ではなく「右上」に書くのですか?
A1:漢字の筆順(書き順)のルールにおいて、左上から右下へ流れる筆勢の中で文字のバランスを取るためです。古代文字の段階では耳や頭の向きによって左右の差異がありましたが、楷書として右払いの構成が定着した際、右上に点を打つ形が視覚的にも最も安定したため統一されました。
Q2:「太」と「犬」の点の位置が違う理由は?
A2:モチーフが根本的に異なるためです。「犬」の点は古代文字の「犬の耳」や「大(人間)との区別」を表す右上配置ですが、「太」の点は「通常の大きさ(大)よりもさらに太くどっしりしている」ことを表すために文字の中心・下部に配されています。
Q3:「猫」や「猪」に使われる「けものへん(犭)」も犬が由来なのですか?
A3:はい、その通りです。「犭」は「犬」という文字が左側に位置したときの部首形(変形)です。古代中国では四足歩行の獣の代表として犬が用いられ、そこからあらゆる動物の名前や獣の行動を表す漢字に「犭」が使われるようになりました。