話題のノンフィクション『私たちは買われた 少女たちの生と性』は、一般社団法人Colabo(コラボ)に集まった少女たち自身の言葉を中心に編纂された告発の書です。タイトルの通り、彼女たちがどのようにして街へ出奔し、大人たちによって「買われる」ことになったのか、その経緯と過酷な日常が生々しいあらすじとして綴られています。
本書に登場する少女たちの大半は、家庭内での身体的・精神的・性的虐待、ネグレクト、あるいは学校での壮絶ないじめといった逃れようのない地獄を抱えていました。「家に居場所がない」という絶望から街を彷徨い、生き延びるために手を出さざるを得なかったのが、JKビジネスやSNSを通じたパパ活、個人間での売買春でした。
衝撃的なのは、彼女たち自身が搾取されている最中には「自分から好きでやっている」「手っ取り早く稼げるから」と思い込もうとしていた点です。しかし、支援者との出会いや対話を通じて、自らが極めて悪質な性的搾取の被害者であった事実に気づき、自分自身の言葉で痛みを語り直すプロセスが克明に描かれています。