従来のハリウッド映画産業において、難病を題材にした作品はしばしば過度なお涙頂戴やロマンティシズムの道具として消費されがちだった。しかし本作は、医療機器のリアルなディテールや、毎日の吸入療法、拒絶反応への恐怖など、病と共に生きる日常の泥臭さを徹底して誤魔化さずに描写している。
この妥協なきアプローチは、医療関係者や当事者コミュニティからも高い評価を獲得した。映画のヒットは嚢胞性線維症の研究基金への多大な寄付と認知拡大をもたらし、エンターテインメントが社会を動かす確かな力を持つことを証明してみせた。