プロ野球においてペナントレース順位確定後に訪れる消化試合は、決して無気力な戦いの場ではありません。表向きの順位争いは決着していても、グラウンドに立つ選手たちには全く別の重圧と戦いが生じています。
最も大きなテーマとなるのが選手のモチベーション維持と個人の生活を懸けた戦いです。プロ野球選手は個人事業主であり、秋には契約更改が控えています。「チームの順位が決まったから流す」といった態度は許されず、1打席の結果、1イニングの投球内容が翌年の年俸や選手生命に直結します。
また、ベテラン選手の引退試合や本拠地最終戦のセレモニーが組み込まれるケースも多く、スタンドが独特の温かい熱気に包まれるのもこの時期ならではの光景です。勝敗のプレッシャーから解放されたことでチーム全体のプレースタイルが伸びやかになり、予想外の乱打戦や好プレーが生まれることも珍しくありません。