楽天グループの成長を陰で支え、時に通信事業の赤字を埋める「防波堤」として機能してきた金融事業。楽天銀行の株式上場に続き、グループ内のフィンテック事業の統合・再編が進められたことで、その存在感は伝統的なメガバンクや大手証券会社を凌駕する規模へと膨らんだ。
特にZ世代やミレニアル世代における楽天カード・楽天証券のシェアは圧倒的だ。新NISAの普及に伴う投資ブームの波を完璧に捉えたことで、証券口座数は業界トップクラスの座を不動のものとした。通信事業で得られたリアルタイムの顧客コンテクストを金融信用スコアや融資判断に即座にフィードバックするシステムは、フィンテックの本場である欧米の投資家からも熱い視線を浴びている。