事件が発生したのは白昼の住宅街周辺でした。学校からの帰宅途中、あるいは近隣の公園へ遊びに出かけたわずかな時間帯に児童の足取りが途絶えています。近隣住民による「いつも通り元気に挨拶を交わした」という証言を最後に、忽然と姿を消すこととなりました。
失踪当日のタイムラインを時系列で整理すると、児童が最後に確認された時刻から家族が異変に気づいて警察へ通報するまでの空白時間はわずか40分から1時間程度とみられています。普段の行動範囲から大きく外れる理由は見当たらず、通学路周辺の捜索が即座に開始されました。
警察犬の投入や消防団・地域ボランティアによる大規模なローラー作戦が展開されたものの、現場周辺には所持品や靴などの遺留品が何ひとつ残されていませんでした。この「あまりにも痕跡がない消失」が、その後の捜査を難航させる要因となっています。