東京一極集中で終わらなかったのが、この年の特徴だ。大阪・阪急うめだ本店の「英国フェア」は、東京とは異なる独自の熱量を持っていた。関西のファンはとにかく「味」と「ストーリー」にシビアだ。現地で100年以上続く老舗の味をそのまま再現したブースには、連日長蛇の列ができた。
さらに福岡や札幌といった主要都市でも、それぞれの地域性に合わせたコンパクトながらも濃い内容の英国展が開催された。地方開催の面白さは、地元で人気の洋菓子店が英国伝統菓子を独自に解釈したコラボ商品を展開したこと。これにより、単なる輸入イベントではなく、日本の地方文化と英国文化の幸福な融合が見られた。