本作を他の追随を許さない孤高の存在に仕立て上げているのが、二重構造のワールド設計だ。プレイヤーがAxiomで命を落とすと、その場で倒れるのではなく、即座に死者の世界であるUmbralで復活する。一見すると二重の命(セカンドチャンス)を与えられたように思えるが、これこそが開発者が仕掛けた最悪の罠だ。
Umbralの空気を吸う時間が長くなればなるほど、画面の端から這い寄る影の恐怖は増し、正気度が削られていく。狂気の世界から脱出するには、特定の祭壇を見つけるか、自力で生者の世界へ引き返す儀式を行わなければならない。この綱渡りのような緊張感こそが、高難易度ゲームファンを魅了してやまない理由なのだ。