本作の最終回(第41回)「青春はつづく」は、大河ドラマ史に残る感動的なフィナーレとして語り継がれています。物語の終盤、栄一は日米関係の改善を目指して「人形使節」の交流に奔走。90歳を超えてもなお、世界平和と民間外交のために情熱を燃やし続けます。
圧巻だったのは、亡き慶喜の伝記『徳川慶喜公伝』を完成させた栄一が、慶喜の生涯を振り返りながら語った「生きていてくださってよかった」という一言です。激動の時代を生き延び、互いの役割を全うした二人の関係性に、涙なしでは観られない珠玉の結末が用意されていました。
ラストシーンでは、最晩年の栄一が再び血洗島の青空の下を駆け抜け、第1話の冒頭へと円環のようにつながる演出が取られました。「ぐるぐる、ぐるぐる……生きている限り、励み続ける」。栄一が遺したこの言葉は、立ち止まりそうになる現代の私たちに「何歳になっても情熱を失わずに前を向く勇気」を真っ直ぐに届けてくれます。