大相撲における天鎧鵬の経歴は、恵まれた体格と弛まぬ努力によって切り拓かれた王道の歩みでした。彼は熊本県荒尾市に生まれ、幼少期から相撲に親しんで頭角を現すと、名門・文徳高校から相撲界屈指の強豪である日本大学相撲部へと進学します。
日大時代には学生選手権などで活躍し、アマチュア相撲界で強固な基礎体力を養成。大学卒業後の2007年春場所、尾車部屋から初土俵を踏みました。プロ入り後は持ち前の頑丈な体躯と左四つの形を武器に順調に番付を上げ、2011年には新十両、そして2012年7月場所には新入幕を果たしました。
自己最高位は西前頭13枚目を記録。幕内の土俵では堂々たる体格を活かした重い寄り身と押しで幾多の好勝負を演じ、熊本県出身力士の誇りを胸に郷土のファンを大いに沸かせました。