すべての始まりは、一本のラジオ番組だった。三浦春馬がナビゲーターを務める番組に、菅原小春がゲストとして出演したことがきっかけだ。当時、三浦はすでに若手実力派俳優としての地位を確立していたが、自身の表現力にさらなる深みを求めてもがいていた時期でもあった。そんな彼の目を釘付けにしたのが、菅原が三浦大知の楽曲「Unlock」のミュージックビデオで見せた、野性的で感情を剥き出しにしたダンスだった。
「彼女のダンスを見たとき、衝撃で体が動かなくなった」と、後に三浦は語っている。型にはまらない自由な表現、肉体そのものが叫びを上げているかのような菅原のパフォーマンスは、芝居という枠組みの中で葛藤していた三浦にとって、強烈な光となった。一方の菅原も、三浦の持つ繊細な感受性と、表現に対するストイックな姿勢に共鳴するまでに時間はかからなかった。