時計の針を巻き戻してみよう。日本中が彼の動向に目を光らせていたあの頃、連日のように週刊誌やワイドショーを飾ったのは、ドロ沼とも言える恋愛バトルだった。複数の女性との交際疑惑、そして釈明会見で見せた、どこかズレていて憎めない「天然」な受け答え。普通なら芸能界引退に追い込まれてもおかしくない局面だった。
しかし、彼は消えなかった。むしろ、あの時に見せた「嘘をつけない不器用さ」こそが、後の大逆転劇の伏線となっていたのだから世の中は分からない。視聴者は彼の不貞に怒りつつも、どこか憎みきれないキャラクター性を見出していた。