「one more」という言葉が持つ叙情性を語る上で、アニメーション監督の新海誠による金字塔『秒速5センチメートル』を外すことはできない。山崎まさよしが歌う主題歌『One more time, One more chance』は、失われた時間と届かない想いを痛切に象徴していた。
新海誠が描いた風景描写の美しさと相まって、「もう一度だけ」と願う主人公の切望は観客の心に深く刻まれた。エンターテインメント業界において、「one more」は単なる追加のオーダーではなく、二度と戻らない瞬間への狂おしいほどの情熱や哀愁を込めた象徴的フレーズとして機能し続けている。