世界的な大成功の裏で、韓国芸能界特有の構造的問題や過酷な労働環境に対する視線も厳しさを増しています。ネット上では「事務所による搾取」や「練習生の過酷な生活」に関するセンセーショナルな噂が絶えませんが、実態はどうなっているのでしょうか。
かつて問題視された10年以上の長期拘束や不透明な清算(収益分配)を行う、いわゆる「奴隷契約」については、韓国公正取引委員会による標準契約書(最長7年契約)の義務化以降、大手事務所を中心に大幅な改善が見られます。しかし、依然として中堅・零細事務所における不透明な会計処理や、契約解除を巡る法廷闘争は後を絶ちません。
さらに現在、業界全体を揺るがしているのが「制作費の急激な高騰」と「クリエイターのバーンアウト」です。世界的ヒットを狙うあまり、ドラマ1話あたりの制作費が30億〜40億ウォン(約3.3億〜4.4億円)に達することも珍しくなくなり、地上波テレビ局のドラマ枠縮小や制作会社の赤字化が深刻化しています。また、練習生時代からの極端な食事制限や誹謗中傷によるメンタルヘルス悪化への対策など、持続可能なエンタメ産業への脱皮が強く求められています。