ブームの火付け役となったのは、大手外資系プラットフォームが仕掛けたグローバル配信だ。画質が見違えるほどクリアになったことで、昭和の東京の街並みや、当時のファッショナブルな衣装がネオ昭和レトロを愛するZ世代の心を撃ち抜いた。スマートフォンの画面越しに映る1980年前後の空気感は、彼らにとって未知のファンタジー世界に近い。
さらに、アルゴリズムがこの熱狂を後押しした。昭和の刑事ドラマ特有のテンポの良さと、1話完結の分かりやすさが、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代人の視聴習慣に合致したのだ。倍速視聴をさせない圧倒的な絵力と、突飛なストーリー展開が、視聴者を画面に釘付けにしている。