人気ドラマ『孤独のグルメ』の原作者である久住昌之氏が描く世界観のように、豊橋の街には「ふらりと入った店で思いがけない名物に出会う」という一期一会のドラマが満ちている。チェーン店が立ち並ぶ駅前でありながら、一歩路地に入れば昭和の面影を残す個人経営の居酒屋ランチや食堂が暖簾を掲げているのだ。
「誰にも邪魔されず、気を遣わず美味いものを食べる」というおひとりさま外食の本質が、ここ豊橋には根付いている。店主との付かず離れずの絶妙な距離感、常連客が醸し出す穏やかな空気。注文を迷う時間すら贅沢に思える空間こそ、孤独のグルメファンが愛してやまないリアルな旅の醍醐味と言えるだろう。