物語の始まりにおいて、一護は突如として死神の力を譲り受け、仮初めの「死神代行」として刃を振るうこととなった。愛刀・斬月を手にした彼は、屍魂界(ソウル・ソサエティ)での苛烈な死闘を通じて、始解、そして選ばれし者しか到達できない卍解「天鎖斬月」へと瞬く間に駆け上がっていく。漆黒の鋭利な刀身と圧倒的な機動力は、当時のファンに鮮烈な衝撃を与えた。
しかし、成長の裏には常に不穏な影が潜んでいた。破面(アランカル)篇で見せた仮面を纏う「虚化」は、内なる恐怖との葛藤の証でもあった。死神の霊圧に虚の力が混ざり合うことで発揮される異次元の破壊力は、ダークファンタジーの金字塔と称される本作の魅力を象徴するハイライトとなった。