ビジネスの側面も見逃せない。故人の肖像権やパブリシティ権をめぐる法整備は、技術のスピードに追いついていないのが現状だ。莫大な利益を生むデジタル復活ビジネスにおいて、その権利は誰に帰属するのか。遺族なのか、それともデータを保有するテック企業なのか。
すでにアメリカでは、亡くなった伝説的ミュージシャンの「バーチャルツアー」が数百万ドルの興行収入を上げている。日本でも同様のビジネスモデルが本格化しつつあるが、文化的背景の違いから、死者を商業的に利用することへの抵抗感は根強い。魂の尊厳と商業的価値のバランスをどう取るか、議論は平行線をたどっている。