彼を単なる「悪魔」と決めつけることはできない。なぜなら、喪黒は決して無理やり人を不幸にしているわけではないからだ。彼は最初に必ず、本人の望みを叶えている。破滅のトリガーを引くのは、常にルールを破ったターゲット自身の「強欲」や「甘え」である。この点において、彼は人間の本質を映し出す鏡のような存在だと言える。
もしターゲットが最後まで喪黒との約束を守り通せば、彼らは幸せなままでいられたはずだ。しかし、ほとんどの人間はそれができない。喪黒は、人間が持つ自己コントロール能力の限界を冷徹に見抜き、それを実証し続けている。彼を悪魔と呼ぶのは簡単だが、その実態は、人間の脆さを暴き出す「観察者」に近いのかもしれない。