ビビアン・スーの名を世界に知らしめたもう一つのマイルストーンが、1995年に発表された写真集『Angel(天使心)』だ。台湾から日本へと活動の拠点を移す過渡期に撮影されたこの作品は、文字通り彼女の「天使のような無垢さ」と「大人の女性へと脱皮する妖艶さ」が同居した傑作として知られている。
少女特有の危うさと、息をのむようなプロポーション。芸術性の高いヌード表現は、当時のメディアやファンに強烈なインパクトを与えた。この写真集で見せた圧倒的なビジュアルクオリティこそが、その後の日本での大ブレイクを支える強力な名刺代わりとなったことは間違いない。