スズキは湖西工場をはじめとする生産拠点において、ロボットによる溶接ラインの効率化や人員配置の最適化を推進してきた。それにもかかわらず、なぜバックオーダーは消えないのか。最大の要因は、日本国内にとどまらない「世界的なジムニー飢餓」にある。
中南米、オーストラリア、欧州、東南アジアなど、悪路走破性と高い耐久性を評価する海外市場への輸出枠は依然として高い比率を占めている。加えて、近年の自然災害に対する防災意識の高まりから、災害現場での移動手段やレスキュー車両としての法人需要・自治体需要も堅調だ。単なる趣味の車にとどまらない実用性の高さが、グローバルな規模で供給を上回り続ける需給ギャップを生み出している。