ちり鍋の主役には、脂っこくなく出汁を濁らせない白身魚が選ばれます。定番の魚種と、相性抜群の野菜や副材料を揃えることで、専門店のような深みのある味わいが生まれます。
ちり鍋のおすすめ具材として外せないのが、淡白ながら濃厚な旨味を持つタラ(真鱈)、上品な甘みと皮目のコラーゲンが魅力の鯛、そして最高峰のプリプリ食感を誇るフグです。さらに、季節に応じてクエやハモ、スズキなども極上のちり鍋になります。
合わせる白身魚鍋の定番具材には、魚の風味を邪魔しない食材を選定します。煮込むほどに甘みが出る白菜、風味豊かな長ねぎ、ほろ苦さがアクセントになる春菊、旨味を吸い込む焼き豆腐やえのき茸、椎茸、そして葛切り(くずきり)が王道の組み合わせです。
魚の生臭さを抑えるためには、調理前の下処理(霜降り)が欠かせません。切り身に軽く塩を振って15分ほど置き、浮き出た水分を拭き取った後、熱湯にサッとくぐらせて冷水に取ります。表面のぬめりや血合いを優しく洗い流すこのひと手間で、スープが澄み渡り、魚本来の澄んだ旨味だけを引き出せます。