二人の出会いは、九里が亜細亜大学でエースとして頭角を現していた時期にさかのぼる。知人の紹介で知り合った彼女は、九里より少し年上の姉さん女房だ。ドラフト指名を受け、プロとしての第一歩を踏み出す直前の2013年12月、二人は婚姻届を提出した。プロ野球選手という不安定な職業に飛び込む直前での入籍は、彼女にとっても大きな覚悟が必要だったに違いない。
当時、周囲は「まだ若いのに」と驚く声もあった。だが、九里自身は「彼女がいたからこそ、プロでやっていく自信が持てた」と後に語っている。若き右腕の才能を信じ、共に歩むことを決めた彼女の存在は、カープでのキャリア初期における大きな原動力となった。