日本の経済活動の中心地として君臨し続ける東京都。その圧倒的な経済規模は依然として他を寄せ付けない。しかし、その内実を覗くと、かつてのような勢いに陰りが見え始めている。オフィスビルの空室率は高止まりし、リモートワークの定着によってホワイトカラー層の周辺県への流出が止まらないからだ。
都内の消費活動は活発であるものの、地価の高騰と人件費の上昇が企業の利益幅を圧迫している。名目上の数字は大きく見えるが、実質的な成長率という観点では、東京はかつてほどの牽引力を失いつつあるのかもしれない。巨大すぎる都市ゆえの「肥大化の罠」が、ついに数字となって現れ始めている。