青森県青森市本町といえば、県内屈指の飲食店やバーが密集するナイトスポットだ。地元の海産物や郷土料理でもてなす居酒屋が軒を連ねる中、白濁したスープの匂いを放つ屋台風の佇まいは異彩を放つ。厳しい冬の気候を耐え忍ぶ北国カルチャーと、南国九州の熱気あふれる屋台文化が見事に融合した空間がそこにある。
長引く原材料費高騰や人手不足が叫ばれる飲食業や外食産業全体において、夜型特化の営業形態を貫くのは並大抵のことではない。それでもこの店は、深夜から未明にかけて明かりを灯し続け、街の活力を足元から支えている。酔客の冷えた体を芯から温める存在として、本町の夜景に完全に溶け込んでいるのだ。