「稲田朋美氏は一体何をしたのか」という問いに対し、政治ジャーナリズムが提示すべき答えは明確だ。彼女が残したのは、防衛相辞任劇による安全保障行政の混乱、LGBT理解増進法を通じた自民党保守政治の地殻変動、そして派閥裏金問題に伴う処分の爪痕である。
だが、物語はそこで終わらない。処分期間が明け、派閥が事実上解体された2026年の政界において、稲田氏は着実に「再起のシナリオ」を進行させている。派閥政治の崩壊によって党内秩序がリセットされた現状を、彼女は逆手に取ろうとしているのだ。
永田町の独自取材によると、稲田氏は現在、党内の中堅・若手女性議員やリベラル派議員との超派閥的な勉強会を主宰し、現実的な安全保障論とダイバーシティ政策を融合させた新たな政策軸の構築を急いでいる。かつての安倍チルドレンという呪縛を完全に脱ぎ捨て、独自の政策集団を形成する動きは、ポスト派閥時代の新たな権力基盤作りと目されている。