全20話におよぶ欺瞞と狂乱の果てに明かされた真犯人、それは凌介の大学時代からの親友であり、疑惑を晴らすために奔走していたはずの週刊誌編集長・河村俊夫でした。
河村の犯行動機は、大学の文芸サークル時代から30年以上にわたって真帆に対して抱き続けていた「歪んだ神聖化と独占欲」に起因します。河村にとって真帆は、手の届かない完璧なミューズ(女神)であり、親友である凌介と結ばれたことで「理想の夫婦」として不可侵の領域に置かれていました。しかし、11年前に真帆がハウスメーカーの営業マン・林洋一(深水元基)と一度だけ過ちを犯し、篤斗の父親が林かもしれないという秘密を知ったことで、河村の中で真帆の偶像が崩壊します。
真帆を問い詰めた河村は、凌介と別れて自分と一緒になるよう強要しますが、真帆は凌介と家族への愛を口にして拒絶。激昂した河村は真帆の首を絞め、山中で窒息死させてしまいました。自らの手で愛する女性を殺害してしまった河村は、自首するのではなく、「凌介の心の中に、真帆を永遠に美しく完璧な妻のまま残す」という身勝手な物語の改ざんを画策。林洋一を殺害して罪を着せ、真帆の遺体を山奥に隠匿し続けたのです。