「可愛い」を伝える際、ネイティブスピーカーが最初に意識するのは「何に対して、どのような感情を抱いたか」という点だ。日本語の「可愛い」はカバー範囲が極めて広いため、英語に直す際は対象や場面に応じた言葉の選択が欠かせない。
まず、小さな赤ちゃんやペット、あるいは心をくすぐるような仕草に対して使われるのが「adorable」だ。単に見た目が愛らしいだけでなく、「思わず抱きしめたくなる」「愛おしくてたまらない」という強い感情が込められる。一方、衣服や雑貨、インテリアの雰囲気を褒めるなら「lovely」や「pretty」がしっくりくる。特にイギリス英語圏では「lovely」が日常会話の万能な褒め言葉として親しまれている。
大人の女性や男性に対する褒め言葉としては、安易に「cute」を使うと、時に「子供っぽい」「未熟だ」というニュアンスを与えてしまうリスクがある。洗練されたスタイルや魅力的な立ち振る舞いを讃えるなら「charming」や「gorgeous」が適している。立ち振る舞いを含めた大人の魅力を表現するなら「gorgeous」、人を惹きつける愛嬌や気品を指すなら「charming」を選ぶと、相手に洗練された印象を与えることができる。