日本の食品表示法において、卵に印字されている日付は「消費期限(安全に食べられる期限)」ではなく、風味や品質が保たれる目安である「賞味期限」です。しかし、卵の賞味期限には他の食品と決定的に異なるルールが存在します。それは、「サルモネラ菌が増殖せず、安心して生食できる期間」として厳格に設定されている点です。
日本卵業協会などの基準によると、卵の賞味期限は季節(気温)によって変動します。一般的な設定期間は以下の通りです。
・夏期(7〜9月・平均気温28℃前後):産卵後 約16日以内
・春・秋期(4〜6月/10〜11月・平均気温17℃前後):産卵後 約25日以内
・冬期(12〜3月・平均気温10℃前後):産卵後 約57日以内
スーパーなどで販売される市販卵は、年間を通じて安全マージンを取り、産卵後およそ2週間(約14日)前後を一律の賞味期限として表示しています。夏と冬で菌の増殖スピードに大きな差があるため、冬場であればパックの日付を過ぎても、卵自体の品質はかなり長く保たれる構造になっています。