「本番中にライトが消えた」という事態を完全に回避するためには、機材の特性を活かしたスマートな運用裏技が存在する。最大の鍵はRGB(赤・緑・青)LEDの発光メカニズムだ。白やピンク、紫といった混色カラーは、3色のLEDを同時にフルパワー点灯させるため、赤や緑の単色発光に比べて2倍以上の電力を消費する。MC中やバラード曲の間は、こまめに消灯するか、単色発光へ切り替えるだけで、バッテリー消費を大幅に抑制できる。
さらに見落とされがちなのが、会場到着前の放電対策だ。鞄の中で誤って電源ボタンが押される事故を防ぐため、開演直前まで絶縁シートを挟んでおくか、電池を一端逆向きに入れて保護するテクニックが効果を発揮する。また、冷気は電池の化学反応を低下させるため、冬場の野外フェスなどではポケットの中で本体や予備電池を適温に保つことも、急激な電圧降下を防ぐ秘訣となる。